テラスハウス

危ない物件

戸建てではない!

カタカナの格好いい名前で「戸建て」物件一覧に大量に登場しますが、これは戸建ての一種ではなく、戸建てのふりをした木造アパートです。言い換えると長屋です。隣と壁でつながっており、木造がほとんどなので、作りがしっかりしたものでないと、騒音の伝わり方が木造アパート並に激しいです。
国交省が運営するレインズはこれらのテラスハウスを除外するフラグがありますが、一般的なインターネット上の物件検索においてはテラスハウスは必ず一戸建てと抱合せで検索結果に並びます。そうしないと、テラスハウスは最初から除外されてしまうのでしょう。

殺伐とした建屋

以前住んでいたところの裏手がテラスハウスでしたが、住人同士のトラブルが極めて多く、頻繁にパトカーが出動する自体に発展していました。出入りも激しく、長く住んでいる住人はちょっと変わった人ばかりで、クレーマー、ヒモ男、生活保護老人、大家の息子など、これでドラマを描いたら冒頭で殺人事件が起こり、片平なぎさと船越英一郎がキャスティングされる殺伐とした世界です。決してCXで放送される視聴者を小馬鹿にしたヤラセリアリティ番組のような幻想は抱かないほうがよいでしょう。
一時期、テラスハウスでも一戸建てと大きく変わらないだろうという幻想を抱いて内見をいくつか試したことがありますが、ちょうど運悪く他の部屋の住人が大音響でテレビを見ており、怒鳴り声も聞こえてくる始末で、慌てて逃げ帰ったことがあります。不動産屋も眉をひそめていましたね。家賃の高い安いにかかわらず、住人の質はあまりよくありません。

ちょっとマシな物件

構造が頑丈なテラスハウスは同じ規模の戸建てよりも家賃が高い傾向があります。大抵の場合は二世帯くらいで、隣との接触面には階段や廊下などを挟んで、生活音が響くことを防ぎます。
こうした物件を求めている場合は、テラスハウスで隣家との接点が少ないもの、という指定で不動産屋に探してもらうこともできます。ただ、そういった優良物件は通常の一戸建て同様あまり動きがありませんから、良い物件に巡りあうまでそれなりに根気が必要です。
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